チェ・イェナ

チェイェナ「キャッチ キャッチ」が逆走行中 ― 2世代K-POPの逆襲

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「これがK-POPだ!」― チェイェナ「キャッチ キャッチ」が逆走行中

CHOI YENA「Catch Catch」/ LOVE CATCHER

懐かしくて、でも今の市場には絶対なかった音。

チェイェナの新譜「LOVE CATCHER」収録タイトル曲「キャッチ キャッチ(Catch Catch)」が、リリース後じわじわとチャートを駆け上がっています。ティアラ・オレンジキャラメルなど2世代ガールズグループを思い起こさせる軽快で華やかなサウンド、中毒性の高いメロディー、弾けるようなコンセプトがチェイェナのイメージとぴたりとはまり、聴く人のドーパミンを爆発させています。

「ブルーオーシャンを正確に突いてきた」との分析が上がっており、音源チャートでは現在も順位を上げ続けています。

>> WHY — 今の時代になぜ刺さるのか

近年のK-POP市場は、グローバルなポップ市場を意識したイージーリスニング路線や英語詞が主流になっています。そんな状況の中で「オリジナルK-POP感性」が逆に希少になっていました。生き生きとしたビートとキッチュな電子音が融合した「キャッチ キャッチ」は、まさにそこに刺さりました。

プロデューサーのネイスン(本名:イ・ギョチャン)はこう語っています。「女性ソロは現在の市場で生き残りにくいので、『今、ないものは何か』『人々が望んでいるものは何か』を考えました。そこから2000年代後半・2010年代前半のフィーリングを持ち込もうと決めたんです。かわいくて、ある程度成熟した感じもあって、音楽的にもパフォーマンス的にも、今の市場にないものでした」

方向性を説明したときのチェイェナの返答も印象的でした。「私、絶対うまくできる自信ある。飛び回れるようにしてよ」。その言葉通りのパフォーマンスが、ファンの心をつかんでいます。

// QUOTE — ネイスン(プロデューサー)
「曲が逆走行する理由ですか? 噛めば噛むほど良い曲だから、だと思います。聴いていくうちに好きになるんです。でもそのためには、作る側がまず楽しんでいなければなりません。作るときに楽しければ、そのエネルギーが聴いてくださる方にも届くんです。だから今すぐ刺さる刺激がなくても、聴き続けるうちに最終的にそのエネルギーを受け取っていただけるんじゃないかと思います」

>> RELEASE INFO

アーティスト チェイェナ(CHOI YENA)
アルバム LOVE CATCHER
タイトル曲 Catch Catch(キャッチ キャッチ)
プロデューサー Nathan(ネイスン)
状況 Melon TOP 100 入り・チャート逆走行中(2026年4月時点)

>> BEHIND THE SOUND — 「0から100まで」

チェイェナ自身が「0から100まで自分に合わせて作られたアルバム」と語るほど、今作は徹底した作り込みがなされています。ネイスンはボードにマインドマップを描き、チェイェナを中心に置いて共通項を探すところから制作をスタートします。方向性が決まったら、チェイェナも積極的に自分のアイデアを加えながら仕上げていく体制です。

ネイスン自身はSHINeeの熱心なファンだったという、いわば「K-POPキッズ」出身。「K-POPファンの心で、こういうのがあるべきだな、と感じていたんだと思います」という言葉が、この曲の本質を物語っています。作り手の心から生まれた、ファンのための音楽。それが「キャッチ キャッチ」の逆走行を支えている理由のひとつではないでしょうか。

K-カルチャーの華やかさの裏には、数え切れないほどの汗があります。小さな文字で刻まれたクレジットの中の名前たち、そしてスポットライトの外の語られなかった物語。「Credit &」は、人の心を動かす仕事をするクレジットの向こうの世界を繋ぎます。

— Kim Su-young / Credit& より